ってご存知でしょうか?ウィップラッシュファクトリーの主宰である新家邦紹さんのWEB上のコラムです。まめにブログを更新される方にすれば、WEBなのに月刊かよ(笑)とお思いになるかもしれません。しかし、私なんぞは、ブログと謳っておるのに前回の更新は4月の終わり、しかも告知という為体…。今度こそは「まめに」更新!と思うのですが、結局は『仕事が溜まってるからしょうがないよね…^^;』なんて自分に言い訳をして、ブログ放置…。気付きました!「まめ」に更新という漠然とした感じが良くない!本日よりこのブログは『月刊フルハンズ』として毎月の仕事とする事を誓います!
先日釣り仲間と飲んでいた時の話。ルアーの「リアルさ」についての話で盛り上がりました。以前釣具屋の店頭に立っていた時にお客さんから「この色とこの色はどっちがサンマに見えますか?」と聞かれて困った事がありました。僕にはどっちもサンマに見えなかったし、ましてや魚から見た場合なんて想像もつきません。僕は人間の方が賢いから魚をルアーで騙して釣る事が出来ると考えていました。逆に言うと魚は警戒心は強いけど賢くはない、と思っていたのです。しかし自分に起こったある出来事をきっかけに、ちょっと考え方が変わりました。
知り合いの事務所があるマンションには共有スペースのいたる所に猫のオブジェが設置されています。このマンションへは週イチくらいのペースで行くのですが、毎回「お、猫ちゃん」と騙されるオブジェが「一つだけ」あるのです。僕が魚だったら毎回このルアーに釣られとる…と気付いたのです。基本的にはどの猫も黒く塗った板を猫の形にカットして目にビー玉を入れてあるだけのリアリティーのかけらもない物体なのです。
一番左のは全く騙された事はありません。真ん中は最初騙されました。一番右は毎回ドキッとします。他にもたくさんあるんですが、最後までドキッとさせてくれるのは右の子だけですね(笑)結局大事なのは物体そのものではなく、いかにも野良猫が定位しそうな所に置くという事で、更にそれが影になっていたらより効果的なんだと思います。これを釣りに置き換えたとしたら、どこにルアーを投げて、どこで見せるか?でほぼ決まるという事ではないか?それが魚にとっての「リアルさ」なんじゃないの?などと黒霧島を飲みながら盛り上がった訳です。
先月一番印象に残ったご依頼
リップルフィッシャーのセルフィッシュをリメイクです。気合の入った女性アングラーのご要望でお気に入りのネイルカラーと同じ色に。もともとはスピニングロッドですが、ベイトへ変更し、PLSパーミングシートとRVガイドを搭載。僕のところは、ブランクの塗装は板金屋さんへ外注するのですが、この塗料が通常のピンクでなく特殊なカスタムカラーだったので、その為だけに塗料を取り寄せなければならなかったのです。当然お客様負担になるので、まあまあの金額になります。僕としては近似色でどうですか?という気持ちだったのですが、「お金はかかっても良い!」という強いご要望がありました。正直驚きましたが、とても嬉しかったのです。なんとも男前な(笑)。この竿で良い思い出を作って頂きたいと思います。
先月一番印象に残った釣り
久しぶりに合った仲間と大人数での釣り。並んでぐだぐだと話しながらの釣り。全然釣れなかったけど、本当に楽しい時間でした。独りで魚と向き合うのも良いけど、今の僕にはちょっとキツイかな^^;変な言い方になってしまうけど、「釣り」って結構エネルギーを使うと思うんです。大げさなんだけど色々なものを犠牲にして魚を追っかける。「釣り」をやるなら仕事や家族と両立出来るくらい甲斐性がないといかんですね^^;